目的の重要性
今回は仕事でも恋愛でも使える「目的の重要性」について話そうと思う。
「そもそも論」の話
目次
1、目的のために逆算する
何をやるにしても目的があるのだから、仕事や作業は目的というゴールから逆算して行うべきである。
たとえば任された仕事
例えば上司から「次の水曜に(重要な取引先との)接待に使う店、用意しておいて!」と言われたとする
目的から考える者は
「接待相手はどこですか?」とか「ああ、この間話してた会社の接待か、では神楽坂の料亭が合いそうかな」
などと、目的を達成するため何をしたらいいかを考え、手段を合わせようとする。
察しの悪いものは「接待?飲める所?じゃあいつも使ってるワタミでいいか」と予約してしまう。
これで目的は達成できるか?
デートをする場合、目的が「付き合う事」なら付き合うまでの計画を逆算して、どこでデートするか、何をするかなどの目的に向かって、計画を立てるべきである。
まさかデートでラーメン屋や牛丼屋は行かないだろう?
これを読んでいるあなたが今オナ禁しているのは、おそらく恋人が欲しいからというのが大半だと思う。
すると目的は「恋人を作る事」でそのための手段が「オナ禁」だ。
じゃあ手段はオナ禁だけなのか?
服装や容姿を整えたり、会話の練習をしたり、食事と運動と睡眠に気を使うとか、実際に出会いに行くとか、できることは沢山あるんだ。
可能性を1%でも上げようとしなければ、目的を達成することは難しい。
また目的のために、できる事からやったり、最も効率よく成功率を上げられる事から始めるのが良いだろう。
行動をする時に、目的を常に頭の片隅に置いておくのは重要なのだ。
2、目的のために手段を選ばない
All is fair in love and war.
「恋愛と戦争では手段を選ばない」イギリスの格言
目的のための手段は可能な限り絞り出せ。そして使え。
もちろん失敗して取り返しのつかない事や、犯罪に触れるような事はいけないが、
隣の国ではサッカーの審判を買収したり、留学生にスパイを入れたりと勝つためなら何でもやっている。
彼らは勝つために本気だ。
目的のために、やってはいけない事以外なら何でもするべし。
善悪ではなく成否で考える事。
正攻法が一番ではあるが常に正解とは限らない。正攻法が使えないなら場合があるから、手段を考えて柔軟に対応すべきだ。
ルトワックの言葉でいうところの
「冷静であれ、選択肢を持て、柔軟であれ」
これを思い出し、最善の選択肢を見つけ出し、そして実行する事。
選択肢を絞り出さないやつは真剣さが足りない。
関連
対米開戦をした日本くらい本気度が足りない。いくら強力な軍隊でも全方位戦はできないのだ。
3、今やっていることが、目的に合っているか考える
リアリズムというかプラグマティズムというか、
今やっている行動が現実に合っているかどうか、実用的なのかどうか、たまに考えてみる事。
モテるという目的のためにオナ禁をしていたのが、いつの間にかオナ禁が目的になっている人がいる。
ただ自慰行為を我慢したところでモテることはない。
歴史的な失敗例で言えば、
かつて日本はアメリカから石油や鉄資源等の禁輸制裁をくらい、資源を得るためにアメリカと戦った。はずだった。
しかし本来目的は「国家の存続」なのに目的が途中で「アメリカと戦う事」に入れ替わってしまった。
存続のための資源が目的なら、三国同盟を破棄するか、アメリカ叩かずにスルーして南方へ行けばよいのに。そもそもアメリカとは戦わないという選択肢もあったはずだ(最初の南方計画ではアメリカと戦わない計画だった)
目的を間違うと、取り返しのつかないことになることがある
4、相手の目的を読む
人の考え方を読むには目的(世界観)を読み取る必要がある。
この人の考え方(世界観)はどうなっているのか、何のために今これをしているのか、
相手の考えが分かれば交渉したり動かしやすくなるのだ。
特にTVのコメンテーターを見る時や、選挙で政治家を選ぶ時には特に使える。
その政治家の目的、例えば名誉を一番に欲しているのか、金が一番なのか、
ただ政治家をしたいだけなのか、スパイとして国家の破壊を目的としているのか、
それとも一番に日本国民の生命と財産を守りたいのか。
過去の行動や発言を見て、その対象人物の気持ちになって考えると、とだんだん見えてくる。
たまにではあるが、目的が判らない者がいる。そういう人間は、無理に理解しなくていい。
無理に理解しようとすると失敗することがある。
5、まとめ
常に頭の中に目的を入れ、そのための最善の手段を見つけ出しそれを選べ。
選んだらたまに見直す事。
戦略の階層で言えば目的が上で手段が下のほうにある
次回は技術論「理論と実践の両輪」について
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